親日のNature Treasure Island 自然の宝島ロタ
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ロタ島の人々は大変な親日家である。
その大きな理由の一つに、太平洋戦争の時代に日本の統治下にあったが、当時の日本軍に対する感情はかなり良いようだ。
水道を引いたり、トロッコの線路を引いたり良い話は聞くが、悪いことをしたという話を聞いたことがない。
ロタの人々は、日本人観光客にたくさん来てもらう事を望んでいる。
イノス市長は、「ロタは美しい、クリーンで安全で犯罪がない、住民は心暖かい、自然の宝島 Nature Treasure Island 」と会うたびに力説する。
2006年秋には、長沢純の仲間の1人、100円ショップで有名なキャンドゥの城戸博司社長がロタの人々に1万着のTシャツなどをプレゼントして大いに喜ばれたことをここで報告しておこう。
フィリピン海側のジャングルロードを北に向かって行くと、最北端のアスマンモス岬に到達する。
アスマンモス(As Manmos)はロタで最も波が荒い場所だ。
ロタ島のどの海もそうだが、青空や雲の状況、風の強さによって時々刻々とその表情は変化する。
同じ景色は二度と無い。
この写真をとった2007年1月15日の天候は晴れ。
風が強く、岸壁に打ち寄せて砕け散る波しぶきが高く舞い上がってそれは美しく豪快であった。
2006年8月に訪れた時は、この写真とは全くちがった表情をしていた。
「バードサンクチュアリは絶対に見ておいた方がいいでしょう。」・・現地の人にそう言われて訪れてみた。
広い草原の駐車場に車を止めて灌木のトンネルを数十メートルくぐって行くと、見たこともない絶景が突然目の前に広がった。
海に近いと思っていた平地は、実は海面から数十メートル、いや100メートルもあろうかと思える断崖絶壁の上であった。
ここから望む太平洋は実際に行ってみないとその感動を伝えきれないほど美しい。
眼下に広がる海と絶壁に囲まれたジャングルを見下ろすと、木々の上に無数の白い花が咲いているように見えた。
それは花ではなかった。この季節は鳥たちが卵を温めているのだ。
いきなり、小さく見える白いモノが飛び上がって近づいてきた・・・それは翼巾が1メートルちかくもあろうかという純白の鳥だった。恐らくアカアシカツオドリだろう。
アカアシカツオドリの他に真っ黒なオオグンカンドリ、アカオネッタイチョウ、シラオネッタイチョウ、シロアジサシ、クロアジサシやオオコウモリも棲んでいるようだ。
ロタには、ロタにしか住んでいない鳥もいるという。
ここは、高い岩肌の絶壁と海に囲まれた鳥たちの楽天地だ。
バードウォッチングが好きな人なら一日中いても飽きないだろう。
梯子で下りると、そこは波打ち際の小さな岩穴だった。
目の前に見えるソサンハニヤ湾の対岸に変わった形をした山が見える。
ウエディングケーキマウンテンだ。
ロタ島の南西端には半島が突き出ていて、その先端にその山は存在する。
半島の袂と山の間の細長い低地はソンソン村。
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